建設資材価格は近年も上昇を続けており、建設業界全体、特に住宅建設分野に大きな影響を及ぼしています。

ベトナム建設省の統計によると、2023年上半期における建設資材価格は平均5~20%上昇し、一部の資材では30%以上の値上がりとなりました。特に価格上昇が顕著だったのは、鉄鋼、セメント、砂、砕石などの主要建設資材です。

具体的には、建設用鉄鋼価格は2022年同期比で20~30%上昇し、セメントは5~10%、砂および砕石は10~20%値上がりしました。

この価格上昇の背景にはさまざまな要因がありますが、主な要因は原材料およびエネルギー価格の高騰です。中国から輸入される鉄鋼原料は、世界的な鉄鋼需要の拡大により価格が上昇しています。また、石炭、石油、天然ガスなどのエネルギー価格の高騰も、鉄鋼やセメントの製造コストを押し上げる要因となっています。

建設資材価格の上昇は、建設業界、とりわけ住宅建設市場に大きな影響を与えています。デベロッパーや建設会社は、プロジェクトの推進において多くの課題に直面しており、工期の遅延や建設コストの増加につながっています。また、住宅購入者にとっても、住宅価格の上昇という形で負担が増しています。

建設資材価格の高騰に対応するためには、行政機関と企業が連携し、総合的な対策を講じることが重要です。

行政機関は、市場価格の監視強化や価格安定化政策を推進するとともに、買い占めや投機、不当な価格引き上げなどの行為に対する監督・取り締まりを強化する必要があります。

企業においては、生産コストの削減、先進技術の導入、生産性および製品品質の向上を図ることで、製品価格の抑制に努めることが求められます。

また、一般消費者においても、建設資材価格が高騰している時期を避けるなど、住宅建設計画を慎重に立てることが望まれます。